10か月間の交換留学がまもなく終わるということで、これまでに経験し考えたことの中で、シェアするに値するものを、英語と日本語でここにまとめていこうと思います。アイデアは主に本や人との関わりの中で生まれました。
I start this blog to share the opinions/insights I got through my exchange program in Melbourne University for ten months in both Japanese and English. The ideas comes from the interaction between people from all over the world and books I read.

現時点で考えているトピックは、
・貧しい人への寄付にまつわる哲学
・音楽演奏と哲学
・寮(International House)から学んだ国際理解の壁
・留学で得たこと・後悔したこと

などです。これ以外のことも思い出し次第書いて行きます。

Currently, there are 4 topics to share here below:
・A philosophic argument about donation for the poor
・Music performance and philosophy
・The main 3 difficulties to make friends overseas
・What I got and regretted through the stay in Melbourne

I will also add more topics as I remember.

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# by healthykouta | 2012-11-26 16:13 | Comments(0)

2011年冬に作成。



自分が始めて今回の原発事故について知ったのは、インドで買ったTimes誌上であった。当時は原発の仕組みも放射線の単位もよくわからず、とにかく大変なことが起きているということしかわからなかった。インドから帰ってからの日々は、毎日が苦しかった。多くの断片的な情報に混乱し、何を信じたら良いのかわからなかった。新聞やテレビの報道では安全が盛んに喧伝され、対照的にネット上では、東電や政府と報道機関はお金で深く結びついているため、肝心な情報は流さないだとか、混乱を避けるためという名目で国民の命を軽視し、事態を過小評価しているといった類の情報を目にした。日本の政府の言うこともメディアの言うことも信じられなくなった。 

それでも、帰国後は交換留学のための英語の試験の期日が迫っていたので、不安を紛らわすようにそちらに打ち込んだ。勉強の合間に、大学の図書館で原発に関する本を読むようになった。これからの状況・行動は、自分で判断するしかないと思ったからである。その中には、感情的な表現が目立つ本もあれば、体系的にわかりやすく原発、原子力や放射線について述べているものあり、少しずつ、今報道されていることが、どれほど重大なことなのかがわかってきた。

 

8月のお盆には、4日間だけ飯館村を訪れた。毎年帰省していたこともあり、祖母にも正月以来会っていなかったので、どうしても行きたかったからだ。行く前に自分が受けるであろう被曝量を計算し、多くても100μ㏜程度だろうということがわかったので、行くことにした。のちに飯館でプルトニウムが発見されたことがわかったため、行かない方が良かったのかもしれないが、現地の様子が見れただけでなく、祖母や帰省していた従兄・親戚とも話せたので後悔はしていない。田んぼには雑草が生い茂り、お店は全て閉まり、村民の姿がほとんど見られない以外は、村はいつもと同じように穏やかだった。放射性物質は、目には見えない。

 

大多数のみなさんにとっては、東北の福島で起きたことは、首都圏に住んでいる人には関係ないレベルの話なのかもしれない。しかし、僕にとっては決して他人事ではなかった。今回の震災で一番自分に影響を与えたのは、15m以上の津波でも、震度7の地震でもなく、福島第一原子力発電所での事故だった。祖母が原発から30~40kmの飯館村に住んでいたからだ。飯館村は、地震にも津波にも被害を受けてはいなかったにもかかわらず、原発事故のせいで、村民は家に住めなくなり、親戚もバラバラになり、産業は成り立たなくなってしまった。飯館村は、原発から30~40kmの地点にあるにもかかわらず、事故後に東南の風が吹き、高い放射線が検出されるホットスポットになってしまったのだ。村では毎時3~4μSvが検出されているのに、家に犬と猫を残している祖母は、今でも2日に一度は仮設住宅から飯館村へ、餌をやりに帰っている。祖母は「どうせもう年だから放射線を浴びてもそのうち死ぬのは変わらないからいいよ」という。

 

原発事故および今後の政策についての論争でポイントとなるのは、少量の被曝量では、「ただちに健康に影響はない」ことだと思う。ある人が少量の被曝した際、将来がんにかかるかどうかは、確率の話でしかないのだ。今回の事故で放出された放射性物質による外部被ばく、内部被ばくが原因で、今後数十年の間に関東圏でがんにかかる人は大幅に増加すると予想されるが、発症の原因が原発事故であったかどうかの因果関係を国が認めるまでには、大変な時間がかかるだろう。


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# by healthykouta | 2011-12-13 14:36 | 震災 | Comments(0)